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チャレンジできる環境がデュアルキャリアにはある!仕事もスポーツも自分のために。

GUEST:宮川太陽

デュアルキャリアを実践するFリーガー。
府中アスレティックFC(立川・府中アスレティックFC)→トルエーラ柏→ボルクバレット北九州→次のステージへ

※デュアルキャリアとは
人生や生涯のひとつの軸を「キャリア」と捉え、そこにアスリートとしての「キャリア」というもうひとつの軸を加えた「二重性」を示す概念です。現役活動中から将来のこと考え活動し、2つの人生を歩むことです。


インタビュアー:小西 秀人

現在は第二新卒・中途の転職支援とスポーツ選手のデュアルキャリア・セカンドキャリア支援を担当。 今回はスペシャルインタビュアーとして、スポーツフィールドスタッフであり、宮川さんの高校の先輩である小西がインタビューを行いました。

※本記事はnote移行前の旧SPODGEから2020年3月19日に掲載した記事になります。



デュアルキャリアの実践する転機

―宮川さん、よろしくお願いします。デュアルキャリアを実践するきっかけを教えてください。

デュアルキャリアを実践する前は、3年間新卒で入社した繊維企業で海外営業として仕事を行っていました。

大学3年生から『府中アスレティック(FリーグDiv.1)』でプレーをしていて、トップチームで出場もしていました。就活が始まるところで選手として続けようと考えていたんですが、当時は仕事とフットサルの両立という選択がなく、アルバイトしかないと思っていたんです。

就職活動の時に、留学経験で身についた英語を活かした仕事がしたいと思って、フットサルの活動をやめました。

社会人1年目は仕事に追われる日々を過ごしました。2年目から『トルエーラ柏』に入団し関東リーグでフットサルを再スタートしたんですが、海外出張など業務があり、練習・試合に参加できず、モチベーションが上がらない日々でした。

仕事とスポーツの両立は難しいと考えていましたが、社会人3年目で『トルエーラ柏』がFリーグに参戦することになり、このチャンスを活かしたいと思いました。ただ、業務との兼ね合いで、結局は出場機会が少なく悩んでいたんです。

―前職ではスポーツを行っていることを伝えていたんですか?

伝えていませんでした。勝手に「受け入れてくれないだろう」と思っていたんです。前職の方は気さくな方が多くて、飲み会にも声を掛けていただきました。嬉しかったですが、フットサルをやりたい気持ちもあり、ずっと、モヤモヤした感情を抱いてましたね。

そんな中、たまたまFacebookでボルクバレット北九州がデュアルキャリアを始めることを知りました。これが大きな転機です。

もともと、ボルクバレット北九州に興味があり、スペイン流のフットサルを学べる環境があることは知っていました。午前に練習を行い、午後は仕事ができる環境が魅力的に感じて、さっそく練習に参加しました。後日、入部許可をいただいた次の日に退職を伝え、九州へ向かいました。

正直、九州へ行くことに不安はありましたが、「フットサルと仕事が両立できる環境」があることが、最後に背中を押してくれました。

フットサルに集中できた=仕事も楽しくできた

―デュアルキャリアを実践することで環境は変わりましたか?

フットサルに集中できるようになりました。午前中に練習を行えることが最高の環境でした。トルエーラ柏に所属している時は、練習は21時~23時の夜間で行っていました。当時、柏から御茶ノ水へ通勤していたので、フットサルに割く時間がありませんでした。

デュアルキャリアとして活動をすると、休息時間の確保ができましたし、マッサージや治療院など体のケアもできました。練習のビデオも見返すことができて、フットサルに集中できたと感じてます。

―職場環境はいかがでしょうか?

応援してくれる雰囲気があり、僕も自信をもってフットサルに打ち込むことができました。

お土産を持っていって感謝の気持ちと結果をお伝えしています。皆さんから温かいお言葉ももらえて嬉しいです。社内のコミュニケーションが増えればいいなと思っています。

業務内容は、前職と同じ営業として業務に取り組んでいましたが、テレアポや、一人での商談など新鮮なことばかりで、いろいろ経験させてもらいました。英語を活かした仕事ではなかったですが、新しいチャレンジばかりで楽しく仕事ができましたね。

チーム内では、老人ホームや工場勤務等様々な仕事に就くメンバーがいて、体力的には大変だといっていますので、僕は恵まれていたと思います。

―仕事を行う中で、大切にしていたことはありますか?

フルタイム勤務の社員さんより頑張ること。そして、結果を出すことです。なかなか成果を残すことができず、申し訳ないと思っていましたが、一本の電話に対する想いや、次につながるように報告書の内容を細かく記載するなど小さなことをやっていました。

―その中でスポーツの経験が活きていると感じる経験はありますか?

「継続すること」、「相手に伝わるように話すこと」ですね。フットサルでもそうですが、なるべく短い言葉で伝えることが大切ですし、相手に伝わるように工夫をしなければいけないと思っています。相手が納得するような伝え方にこだわりを持っています。

―次のチームでも、もちろんデュアルキャリアを実践される予定ですよね。

そうです。次のチームでもデュアルキャリアを実践します!選手全員がスポンサーのところで働きます。選手の希望も聞いていただけて、英語を活かした仕事がしたいと伝えています。運良く、海外進出している企業がいくつかあるので、そこで働ければいいなと思っています。

―現役はいつまでやろうと思っていますか?

具体的には決めていません。少なくとも、この一年は頑張ろうと思っています!

英語を活かした仕事がしたいとか、前職から「戻ってこい」と声を掛けて頂いてますが、まだフットサルにチャレンジできる環境があるので、挑戦したいと思ってます。

引退後のビジョンもあって、色んな国・人と交流して仕事を進めていきたいと思っています。

宮川太陽が思うフットサル

―フットサルをプレーする上で大切にしていることは何でしょうか。

「結果を出すこと」です。

フットサルの場合は得点することです。前のチームではアシストは多くできましたが、得点することができませんでした。フットサルってサッカーと違って、ゴール数はあるんですけどアシスト数ってないんですよね。チームの戦術を考えると仕方がないことですが、結局は得点しなければ評価につながりません。プロの世界を痛感しましたね。

次のチームでは、自分の強みであるドリブルを活かしながら、結果にこだわっていきたいと思います。

―宮川さんが思うフットサルの魅力を教えてください!

観客としては攻守の切り替えが激しいので、ゲーム展開がスピーディーでおもしろいと思います。

プレーヤーとしては、サッカーと比べてボールに触る機会が多いことですね。得点に絡むことも多いです。フィールドが小さい分、「タイミング」が重要になります。スピードや身体能力だけではないことも魅力だと思います。

―フットサル界でデュアルキャリアを実践している方は多くいらっしゃるんですか?

8割ぐらいの方がデュアルキャリア、ないしは、アルバイトで生活をしていると思います。完全プロのチームは名古屋オーシャンズだけです。あとはシュライカー大阪、バサジィ大分もプロに近い活動を行っているとお聞きしました。プロとして生活できる選手は一握りしかいません。

フットサルの課題かなと思います。

大学生Fリーガーや若い選手が金銭面で競技継続が厳しくなり、引退するケースが増えてきました。競技者として完全燃焼する前に引退はもったいないと思います。

デュアルキャリアを実践してみて

―デュアルキャリアで活躍することで、チームメイトやご友人など周りに良い影響を与えられたなと思うことはありますか?

友達とか、前職の同期から「俺もがんばる」といって転職とか新しい事にチャレンジする人がいましたね。直接支援したわけではないですが、僕の活動で勇気を与えられたと思います。

―デュアルキャリア実践する事を悩んでいる方へメッセージをお願い致します。

デュアルキャリアができたのは最近だと思いますが、徐々に広がってきていると感じていて、実現しようとする方やサポートする企業が増えていると思います。

将来の不安はあると思います。でも今しか出来ないことですし、大きな価値を得ることができると思います。「やりたい」気持ちがあるのであれば、デュアルキャリアの道を選択してほしいです。

―次のチームでの目標を教えてください。

チームとしては、まずは勝利を目指します。結果にこだわり、勝利という形でチームに貢献したいと思っています。

個人的には、レギュラー獲得。そして、10得点を目指して頑張ります。

―宮川さん、本日はありがとうございました!次のチームでの活躍を楽しみにしております。

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