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スポーツから学んだ坪井ミサトの想い。

写真:ご本人提供

GUEST:坪井ミサト

"野球女子″として活躍するモデル・女優。小1から中3までの9年間少年野球に打ち込み、始球式やスポーツ番組などに出演している。趣味はランニング。球速最高記録107キロ

・坪井さんのwebサイト: MISATO no TSUBO!

・Instagram: https://www.instagram.com/MISATO1030/

・Twitter: https://twitter.com/misato10301

※本記事はnote移行前の旧SPODGEから2020年7月6日に掲載した記事になります。



坪井さんの活動はスポーツの経験が活きている

―坪井さん、よろしくお願いいたします!坪井さんは、小学生~中学生までの9年間、少年野球に打ち込まれたと思います。9年間もの長い間、男子に交じって野球を続けられた理由はなんだと思いますか?

私が野球を続けられた理由は、周りの人の支えが大きいと思います。特に、私は恵まれていて、監督・コーチが良い人でしたし、両親が応援してくれたのは大きく影響しています。

監督・コーチの教えは野球技術の前に、「人として」基本的なことを大切にしていて、挨拶や礼節などをしっかりと教えてもらいました。今でも、私の大切な考え方です。両親も熱心に応援してくれていて、一生懸命野球に打ち込める環境をいつも用意してもらえたと思います。

写真:ご本人提供

もう一つの大きな理由は、一つ歳上で憧れの女の子が野球をやっていて、その子も中学まで野球を続けていたので、背中を追いかける形で私も野球を続けました。

ただそれらの理由の前に、根底には〝野球が好きだから″という想いがあるからかなと思います。

―坪井さん、野球大好きですもんね。

そうですね。始めは「兄弟がやっているから」ということがきっかけで始めましたが、試合で勝てば楽しいですし、みんなが喜ぶし、自分も嬉しい気持ちになりました。こういった気持ちが積み重なって、ハマりましたね。

特に、試合に出た時に味わえるいつもと違う感覚は、更に野球を好きになるきっかけになりました。

―試合を経験することは、どんなスポーツでも大切なことですよね。

もし来る日も来る日も練習だけだったら、目標を見失いそうですし、気も滅入ってしまいます。実戦で自分の実力を試すことが大事だと思います。モチベーションが上がりますし、次の目標もできますよね。

―野球に打ち込んでいた坪井さんは、なぜ芸能界に飛び込もうと思ったんですか?

全然野球と関係ないですけどいいですか?(笑)

もともと商業高校に通って、卒業後に就職しようと思っていた私に、母と姉から「芸能の方にチャレンジしてみたら?」と勧められたことがきっかけです。

何回かオーディションを受けたことから少しずつ芸能に興味を持ち始めて、サロンモデルなどの撮影に呼んでいただく機会などが増えてきました。活動する中で、就職する気持ちよりも、芸能界にチャレンジしてみたい、モデルになりたいという気持ちが芽生えてきました。

ただ、卒業してすぐに芸能事務所に入る勇気がなく、大阪にある専門学校で、モデル・タレント科で学んでからモデルやお芝居の世界に行きたいと思い進路を決めました。

入学して半年くらいたった時に、あるイベントでグランプリを獲得することができました。

学んだウォーキングや、自分の体系維持など、積み重ねた努力が結果になったのかなと思っています。そこからは東京へ進出して、しばらくして今の事務所に入ることが決まりました。

―坪井さんのイメージは始球式やスポーツイベント、アスリートへのインタビューなど、スポーツに関係するお仕事のイメージが強くあります。他にどのようなお仕事があるのでしょうか?

女優業としてTVドラマに出演したり、ファッションモデルをしています。もちろん、スポーツ関係のお仕事も多くて、実際に私がプレーするスポーツバラエティーもあれば、野球レジェンドチームと戦う企画などもあります。あとは今度放送がありますが、バラエティー企画にチャレンジしたり、幅広く活動しています。 

私の場合は、身体を動かすものが多いかなと思いますね。

―坪井さんが、ご自身で思う強みはなんでしょうか?

スポーツをやっていた経験がしっかりと活かせているなと思います。

まず、スポーツに関するお仕事で出会う方々は“アツい”方が多いです。スポーツやってる方自身も熱いですし、ファンもすごく熱い。一生懸命取り組んでいる姿を見て、たくさんの方が応援し、サポートしてくださるのも心強いです。

例えば、始球式やフルマラソンにチャレンジするなど、自分の頑張りを見せることで、ファンの方に熱い想いを届けることができ、それにより応援していただける。スポーツのお仕事ならではです。

スポーツへの想い

―スポーツ関連のお仕事をする上で、大切にしている考えや想いはありますか?

「感謝の気持ち」を忘れずにやることを心掛けています。

チームスポーツはもちろん、一人でやるスポーツでも周りのサポートは絶対にあると思うんです。私が活動できるのも、常に誰かがサポートしてくれているからですし、ファンの皆様の応援があるから、いつも楽しく仕事に取り組めていると思っています!

―坪井さんは始球式でも活躍していますが、始球式に掛ける想いは?

始球式でも、先ほどの「感謝の気持ち」を忘れずに取り組んでいます。始球式は一球勝負です。始球式の本番までにトレーニングやキャッチボールなど、たくさんのサポートがあって本番に挑むことができます。その一球にはたくさんの想いが詰まっていて、その全てに感謝をして一生懸命投げています。

また、私にとっては何度かある始球式の一回かもしれませんが、観に来ていただいている方にとっては、初めて観る始球式かもしれないし、初めて観る野球かもしれません。

―熱い想いが詰まった大切な一球なんですね!

そうです!あとは、今の目標である始球式で球速100キロを出すことです!

今の自己ベストを頑張って出せば、多くの方へ『野球女子』ということを知っていただけると思っています。自分が頑張ることが、自分にできる野球の広め方だと思っていて、野球を続ける女の子の後押しができればいいなと思っています。

女の子だけど、野球をやろうか迷っている子や、中学校や高校で部活動として野球を続けたいけど、続ける環境がなく、諦めてしまっている人も多くいらっしゃると思います。実際に「娘が野球をやっているが、進路に悩んでいる」という言葉をいただいたこともあります。

私の姿を見て、少しでも元気や勇気を感じていただけたら嬉しいです!

―スポーツでは、よく「観る」、「する」、「支える」と言われますが、坪井さんはスポーツを「知る」ことにも焦点を当てていると思っています。やったことのないスポーツにチャレンジすることなど、スポーツを知ることはどんな楽しみがありますか?

私の場合、野球の他に最近マラソンに取り組んでいますが、全くやったことのない、ルールも分からないという状態から始めて、練習を積み重ねて「できた!」時の嬉しさって、予備知識があって始めたスポーツよりも100倍嬉しいです。

嬉しいだけでなく、そのスポーツに対してもっと興味が湧くし、試合も観ようかなとも思えるので、新しいスポーツに触れることはすごく良いことだなと思います。

ゴルフも全く経験がありませんでしたが、仕事で何回か触れる中でいろいろと教えていただき、徐々に上達していくのが自分の中では楽しいですし、嬉しいですね。

写真:ご本人提供

―小さな経験を積み重ねるイメージですね。坪井さんのリフレッシュ方法はスポーツ「する」、「観る」だったらどちらでしょうか?

うーん・・・両方です(笑)自分が野球するのも、走る事もリフレッシュになるし、お酒を飲みながら観戦するのもリフレッシュになります。

―仕事で活きているスポーツから学んだ・気づいたことはありますか?

監督の教えである「挨拶をすること」です。最近挨拶ができない人が多いと言われています。私は、挨拶がきっかけで色んな方がサポートをしてくれると思っているので、小学生の時に教えていただいた経験がすごく活きています。

あとは、ちょっとしたことで落ち込まないです。落ち込むこともありますが、周りよりちょっと強いです(笑)

―もし、スポーツ関係の仕事をしていなかったらどんな仕事をしていたと思いますか?

もし芸能界に入っていなかったら、実は銀行員として働きたいと思っていました。高校では簿記を習っていて、数字に強いつもりですし、電卓が得意です(笑)。銀行は働き方も安定している印象ですので、休みの日は趣味などに充ててゆっくり過ごすという生活をしていたと思います。

―フルマラソンにチャレンジされたと思いますが、他にチャレンジしたいスポーツとかってありますか?

今後やってみたいのはトライアスロンです。走る、泳ぐ、漕ぐと、(根源的な動きを)極めるスポーツだと思いますし、トライアスロンをしている女性ってかっこいいじゃないですか!完走したら、今よりもっと強い自分に会える気がするんです。レースの舞台が石垣島など、自然の多い場所に多いことも魅力ですし。

夏のスポーツばかりになってしまいますが、テニスやサーフィンも取り組んでみたいです。冬のスポーツならスノーボードにも興味があります。

―坪井さんが考える「スポーツが持つ可能性」を教えてください。

スポーツが持つ可能性は無限大だと思いますが、特に大きなテーマとして、スポーツの振興がたくさんのモノや人を繋げることができると考えていて、世界平和に繋がると思います。

あとは、たくさんの人を笑顔にしてくれるものだと思いますね。

―最後に伝えたいことや読者へのメッセージをお願いします!

私はスポーツ女子として仕事をしていますが、私が頑張っている姿を見て、誰かが頑張ろうと思えたり、誰かに元気や勇気を届けられる存在になりたいです。

私の物事に取り組む姿勢などを見ていただきたいですし、頑張って何かに取り組むことが大切だと伝えられるように、(まず私自身が)頑張ろうって思います。